札幌から世界の皆様へ


最近の札幌の様子(札幌地下歩行空間)

このたびの東日本大震災は、東日本の太平洋側に重大な災害をもたらしました。私たちは、その犠牲者を悼むとともに、被災地の復興に向けて、全力を傾けています。この間、世界の多くの地域、多くの人々から、心温まる支援の思いをいただいたことに、心よりの感謝を申し上げます。

東日本大震災とそれに続く福島第一原発の事故は、世界に衝撃を与えました。私たちはその衝撃の大きさを理解するとともに、少なからぬ海外メディアが危機を過剰に伝えることで、世界の人々に誤ったイメージを与えていることを危惧しています。

それによって現在起きていることは、日本の被災していない地域においても観光客の激減、会議・イベントの中止等による、地域経済へのダメージです。

私たちは、ニューヨークタイムスが伝えているように、過剰な自粛や、海外からの来訪者の激減が、本来被災地を支えるエンジンとなるべき地域にダメージを与え、結果的に被災地の復興に寄与できないことを危惧しています。

そのため私たちは、早急に渡航自粛勧告を解除し、イベント、会議、コンベンション、観光など人々の来訪が復活し、一刻も早い日常性の回復のために、私たちの現状を正しく伝えたいと考え、このメッセージを発しました。

  1. 札幌市の震災・原発事故での被害は皆無であり、まったく平常の、安全で安心な生活が営まれています。
  2. 札幌市は福島第一原発から約630キロの位置にあり、これはスリーマイル島からニューヨークやワシントンDCの距離が200キロだったことを考えると、その3倍以上の距離にあたります。福島原発の事故は、爆発炎上により放射性物質を拡散したチェルノブイリとは異なっています。北海道の放射線の値は正常値(※)で、放射線被害の心配はまったくありません。
  3. イベント、会議、コンベンション、観光等の実施への支障は全く存在していません。
  4. 札幌市は、これから美しい過ごしやすい季節を迎えます。札幌市民は皆様の訪問を心から歓迎し、おもてなしいたします。

(※)札幌では1時間ごとに放射線値のモニタリングが行われ、その数値が公表されています。
http://www.iph.pref.hokkaido.jp/eiken_housyanou/eiken_housyanou.htm
北海道立衛生研究所(北海道札幌市北19西12)屋上にあるモニタリングポストによる「空間放射線量」の連続測定

北海道(札幌市)の空間放射線量率の測定結果

北海道の放射線値は、過去の平常値の範囲内で、全く問題ありません。

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